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BAS(ベーアーエス)はフロアバレエの専門団体です 

フィギュアスケートとバレエの共通点

 ダンス以外の子供が求めるものは何ですか?

「フィギュアスケートや新体操は、成長過程での体型変化から来る不振や怪我、摂食障害に悩まされる選手が多いので、細くても強いバレリーナの身体を作るフロアバレエにヒントを求めて来られます。そのため、舞踊技術以外に食生活も指導することが多いです。」

 どんなきっかけで受けに来ますか?

「知人からの紹介で来られる方と新聞などの記事を見て来られる方が半々くらいですね。怪我で普段の練習やトレーニングができなくなったことがきっかけで受け始めて、復帰後も成績向上や再発予防などの効果が評価されて、そのまま続ける選手が多いです。」

 どんな指導をしていますか?

「精密な身体のコントロールです。小中高生が大半ですが、身体の成長に伴って増えていくパワーにコントロールが追い付かなくなると、不振や怪我を招きます。それを防ぐべく、日常の指導に加え、全日本選手権などでは直前の調整もおこなっています。」

 バレエとの共通点は何ですか?

「音楽性ですね。スケート選手に指導すると、音楽を身体で表現するためにはコントロールが重要だということがよくわかります。StSq4を取る選手は、フロアバレエのようなオフアイスの運動でもブレやズレが少ないからです。指導しているのは7級の選手が大半ですが、コンパルソリーなど基礎の反復練習が重要なのだと感じさせられます。」

 バレエとの相違点は何ですか?

「私もスケートをしますが、バランスの取り方などの違いを感じます。しかし、膝の屈伸などの運動基礎はあらゆる競技に共通するので、レッスンでは同じ内容をしてもらっています。指導後はジャンプの成功率が上がるという報告をいただきますが、3Aのような大技も、やはりこれらの基礎の延長線上にあるのだと気づかされます。」

(BASフロアバレエ 佐々木 達也)