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BAS(ベーアーエス)はフロアバレエの専門団体です 

フロアバレエを受けた感想、教えた感想

 どのようにしてフロアバレエと出会いましたか?

「19歳のときに口コミで知って。以来、主にフランスで学びました。ギエムさんたちに指導していたロベール先生(ロベルト・ベストンソ氏)をはじめ、多くの方に教わりました。指導者になったのは、出会いから10年経った29歳のときでした。」

 初めてレッスンを受けた感想はどうでしたか?

「当初は未熟だったので基礎ばかりのレッスンの重要性をよく理解できず、レッスンを受けたり受けなかったりしていました。しかし、ギエムさんやルグリさんら世界のトップダンサーと出会ったことでフロアバレエの真価がわかり、そこから真剣に通い始めました。」

 指導者を志した理由は何ですか?

「きっかけは祖父の死です。脚の骨折で寝たきりになったまま亡くなったのを見て、他の運動ができなくなってもおこなえるフロアバレエのありがたみを感じさせられました。その頃、自分自身も怪我でバレエを練習できず、フロアバレエしか受けられなかったので、それを機に指導の勉強も始めました。」

 初めてレッスンを教えた感想はどうでしたか?

「まず感じたのは、基礎を教えることの難しさでした。欧米と違って発表会中心の日本のバレエ文化では、生徒がトゥシューズなどの応用ばかりに気をとられてしまうからです。バレエの先生も留学経験者を中心に、生徒の基礎不足を懸念している方が多く、フロアバレエのような基礎作りのレッスンの必要性を認識させられました。」

 指導者として大事にしていることは何ですか?

「修正技術を磨き続けること。基礎のレッスンというのは、レッスン後に効果を実感してもらえなければ評価されませんが、きちんと効果を引き出すには修正技術の研究が不可欠です。これまで3万人以上の身体を見てきましたが、その過程で子供にも指導できる繊細な修正技術を身につけた結果、全国各地のバレエ教室から指導依頼をいただけるようになりました。」

 どこから指導依頼を受けますか?

「やはりバレエ教室などスタジオが多いです。一方で、道具も器械も必要ないので、常設レッスンに通えなくなった方から出張レッスンを依頼されることもありますし、本番直前の劇場やご自宅のリビングなどでの個人指導もおこなっています。特に子供の場合は学校が休みでないと常設レッスンに通えないケースが多いので、指導者や保護者から依頼されて出張レッスンをすることがほとんどです。」

(BASフロアバレエ 佐々木 達也)